リーダーとプレイヤーを分けるのは思考の抽象度。考え方のクセから分かる適切なポジションとは。
おはようございます、ゾノ( @ozonosho )です。
昨日のコラムでは、思考を整理するときには「抽象」→「具体」の順に考えていくといいよなんて話を書かせていただきました。
なぜなら『抽象化は目的を示し、具体化は手段を示す』という性質があるためです。
(手段よりも目的が先にあるべき!)
今日のコラムではこの抽象化と具体化の性質についてもう少し深堀りして、『リーダーほど抽象的、プレイヤーほど具体的な世界を見る』という話を書こうと思います。
※もし昨日のコラムを読んでいない方は、先に昨日のコラムを読んでいただけるとより伝えたいことをシェアできると思います
リーダーとプレイヤーを分けるのは肩書ではなく思考の抽象度
あなたは日頃どんなお仕事をしていますか?
部下を育てることでしょうか。目の前のお客様を喜ばせることでしょうか。それとも、組織の文化を作ったり理念を考えたりすることでしょうか。
昨日のコラムで書いたとおり、事業というのはまず第一に「Why:なぜこの事業を作るのか」という『理念』が最も抽象化されたレイヤーにあります。
そして、そこから「What:商品は何にするのか」や「How:どのように提供するのか」という具体化されたレイヤーに落とし込まれていきます。
Whyを考えるほど理念や目的に近づき、What/When/Where/Who/Howを考えるほど具体的な行動に近づく感じです。
このことを踏まえると、経営者やリーダーの仕事はWhyの部分を担うことであり、プレイヤーの仕事はWhat/When/Where/Who/Howの部分を担うことであると言えます。
つまり、肩書によってリーダーとプレイヤーが決まるのではなく、『何を考えているか』で決まるということです
事業には抽象化と具体化どちらも必要になります。リーダーが目の前の具体的なことばかりに目を向けてしまうと事業全体のバランスが崩れてしまうし、プレイヤーが「なぜ」ばかりを考えて行動をしないと何も形にならなくなってしまいます。
考え方のクセに合ったポジションを選ぶことが幸せなのかもしれない
先ほどの話は「プレイヤーだったら手だけ動かせ」「リーダーだったら手は動かすな」ということを言いたいわけではありません。
伝えたいのは、リーダーとプレイヤーが思考の抽象度によって決まるのなら自分の考え方のクセから適切なポジションが分かるよねってことです。
普段から「この作業はなぜおこなうのだろう」「そもそもこれは必要なんだろうか」みたいに抽象度の高い考え方をしている人はきっとリーダーのほうが楽しめるはずです。
逆に、普段から「このお客様はどんな声を掛けたら喜んでくれるだろう」みたいに具体的な行動に近い考え方をしている人はきっとプレイヤーのほうが楽しめるはずです。
みんなそれぞれ好きな範囲や得意な範囲があるので、ポジションを選ぶときには自分の考え方のクセを参考にしてみるのもありなんじゃないかなと思います。
抽象化と具体化の話は他にも応用できる
今回ご紹介した考え方は『賢さをつくる』という本の内容を参考にしています。
著書内には抽象化と具体化にまつわる話がたくさん書いてあり、どれもホントに面白いです。読んで損は無い1冊なので興味あればぜひ読んでみてください。
以上、それでは本日も素敵な1日をお過ごしください(*´`)