2020.03.18

安心できる居場所を作るために必要な4つの要素

こんにちは、ゾノ( @ozonosho )です。

さて今日は「居場所づくり」をテーマに書いてみようと思います。

僕がココトモという相談サイトを作ったのはかれこれ7年前ですが、この7年間の間だけでも、以前よりたくさん「居場所」という言葉を聞くようになりました。

居場所がほしい!という人の声や想いも、居場所を作りたい!という人の声や想いも、どちらも表に出てくるようになったのを感じます。

それはメッチャ良いことだと思うのですが、

『じゃあ居場所をつくろう』ってなったときには、、、具体的に何を作れば良いのか悩みません??

僕はとても悩みました。

なぜかというと、「居場所」というものがあまりにもフワッとしすぎた言葉なので、何を作ることが正解になるのか分からなかったからです。

魚屋だったら魚を提供すればいいってのが一目瞭然だけど、居場所って言葉は人によってイメージがバラバラだよねってことです。

もちろん、
・自分が悩みを話せたとき嬉しくてそこに居場所を感じたから、悩みを話せる場所が居場所だ!
とか、
・一歩を踏み出して転職したら自分のことを認めてくれる職場だったから、ここが居場所だ!
とか、
そういう個人の体験にもとづいた話はできるのだけど、この状態だと5人いたら5人全員がバラバラのイメージになってしまいます。

居場所とは、自分を受け入れてもらえる場所

一旦、僕の話にうつります。

僕は2015年に「安心できる居場所を作りたい!」という想いからコミュニティスペース『ココトモハウス』を作りました。

当時、5人ぐらいで立ち上げのための企画をおこなっていたのですが、そのときまさにこの問題に直面しました。

「5人の中でさえ居場所のイメージが違うのだから、このままじゃスタッフ間の話し合いのときに意見の良し悪しを判断できないし、利用者さんがたくさんいたらもう何を提供したら良いのか分からない!」

そこで、僕らは自分が居場所だと思うものを全員で片っ端から挙げていきました。

その結果、、、居場所だと思うものすべてに当てはまっている要素が出てきました。

それが『自分を受け入れてもらえる』という要素です。

その結果、
・居場所とは、自分を受け入れてもらえる場所
というふうに解像度を上げることができました。

この作業のおかげで「安心できる居場所→自分を受け入れてもらえる場所」として共通イメージを持ちやすい言葉に変えられましたが、まだ具体的なサービスに落とすにはフワっとした言葉のままです。

自分を受け入れてもらえたと感じる4つの体験

そこで次に、「自分を受け入れてもらえたと感じるのはどんな体験をしたときか」というのを5人でまた片っ端から挙げていきました。

その回答をまとめて整理してみると、、、

下記4つの要素に分類できました。

『自分を受け入れてもらえたと感じる4つの体験』
  1. 自分の話を聞いてもらえる
  2. 自分と同じような体験をした人の話を聞ける
  3. 自分に興味を持ってもらえる(情報を開示できる仕組み)
  4. 行動を共にする

この4つです。

これによって、

・安心できる居場所を作りたい

・安心できる居場所を作るために、自分を受け入れてもらえるサービスを形にしよう

・自分を受け入れてもらえるサービスを形にするために、4つの体験を提供しよう

というところまで進めることができました。

ここまで掘り下げることができれば、

たとえば①だったら、
・話を聞いてくれるスタッフを常駐させよう

たとえば②だったら、
・過去に同じ悩みを経験した人を招いたイベントを開催しよう

たとえば③だったら、
・利用者が書き込めてお互いに見れるプロフィール帳を用意しよう

たとえば④だったら、
・みんなで一緒に何かを作り上げるイベントを開催しよう

というように、具体的な施策案を話し合うことができます。

分かりやすい言葉に落とし込めているので、みんなで同じゴールを共有できるし意見の良し悪しも判断しやすいです。

ぜひ使ってみてね♪

この4つの体験という軸は、今回紹介したコミュニティスペースに限らず「安心できる居場所」をつくるときにはいつもアイデアの軸として使っています。
自分で言うのもアレですがメチャ使いやすいのです!

そんなわけで、もし居場所づくりで悩んでいる方がいたらぜひ使ってみてください(*´`)