フリーランスは自分の中に「時給ルール」を定めよう!webエンジニア歴8年の僕のルールを紹介します。
おはようございます、ゾノ( @ozonosho )です。
さて、今日のコラムでは、僕がフリーランスとして仕事を請け負ううえで大切にしている『時給ルール』をご紹介いたします。
僕がいつもどれぐらいの時給感覚で仕事を請け負っているかという話です。
この話は、フリーランスを目指す方から毎日のように届く「見積もりってどうやって決めたら良いでしょうか?」という相談への答えにもなると思います。
何故、お医者さんの時給は高くても不満が出ないのか
時給ルールを考えるうえで僕が参考にしているのは『お医者さんの時給』です。
お医者さんの実際の時給額を知っているわけではありませんが、お医者さんの時給が5万円とか10万円とか言われても僕はそこに不満も異論も出ません。
なぜかというと、「お医者さんになるまでの努力量」や「お医者さんが提供している価値」を想像できるからです。
1時間のオペをおこなうために一体どれだけの努力をしたのか。
そして、その1時間のオペによってどれほどの価値を提供しているのか。
そういった部分を加味すると、そりゃー時給5万とか10万円だって全然相応しいよねって思っちゃいます。
このことを少し抽象化してみると、時給の納得感というのは下記2つの要素で決まるとも考えられます。
- ◆時給の納得感を決める2つの要素
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- 必要な努力量
- 提供価値の大きさ
さらに精度を高めるなら、ここに「世の中のニーズ」というのも加えたほうが良いと思いますが今回は割愛します。
僕の時給ルールを公開!
ここからは、先ほどのお医者さんの例で分かった「時給の納得感を決める2つの要素」を参考にして、僕のweb制作スキルを分解してみましょう
僕のweb制作スキルは主にこんな感じです。
- ◆一般的なHP制作
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【必要なスキル】
HTML5・CSS3・jQuery
【必要な努力量】
1~2ヵ月程度の学習+実践経験
(合計1年も頑張れば一定のクオリティのものを一定のスピードで提供できる)
【提供価値の大きさ】
自分以外にも提供できる人が山ほどいる
- ◆WordPressの機能カスタマイズ
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【必要なスキル】
HTML5・CSS3・PHP・jQuery・javascript・SQL・WordPress(そこそこ)
【必要な努力量】
3~6ヵ月程度の学習+実践経験
(合計1年半も頑張れば一定のクオリティのものを一定のスピードで提供できる)
【提供価値の大きさ】
自分以外にも提供できる人が山ほどいる
- ◆決済×会員システムの構築(WordPress)
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【必要なスキル】
HTML5・CSS3・PHP・jQuery・javascript・SQL・WordPress(かなり)
【必要な努力量】
6ヵ月以上の学習+実践経験
(合計2年も頑張れば一定のクオリティのものを一定のスピードで提供できる)
【提供価値の大きさ】
このへんから「自分にしか提供できない」価値が上がっていく
・・・こうやって書いてみると、webエンジニア(※WordPressメイン)に必要な努力量はお医者さんに比べると圧倒的に少ないことが分かりますね。
お医者さんだったら多額の投資をしたうえ何年間も勉強し続けなければ仕事にならないのにたいして、webエンジニアはほぼ無料の情報で1日8時間×1年間程度ガッツリ勉強すれば報酬の良い働き口が見つかるので、個人的にはコスパの良い職業だよなぁと感じます。
話がちょっと逸れましたが、こんなふうにweb制作スキルを分解したうえで、僕はそれぞれのスキルに『時給ルール』を定めています。
- ◆僕の時給ルール
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・一般的なHP制作のようにHTMLやCSS程度のスキルしか必要としない案件については「時給:2,000円~」
・WordPressの機能カスタマイズなら「時給:3,000円~」
・決済×会員システムの構築なら「時給5,000円~」
※一定のクオリティのものを一定のスピードで提供できることが前提
こんな感じです。
大事にしているポイントは、『必要な努力量や提供価値に応じて時給を変動させること』です。
よく「自分の時給を決めて活動すると良い」なんて話もありますが、僕は何でもかんでも一律の時給を定めることはしないです。
自分のスキルと提供価値を考えず「自分は時給5,000円の意識で頑張ります」なんて言うのはただの自分勝手だし、仮に保有スキルが高くても、たとえばバナーの位置を変更するみたいにスキルを必要としない仕事で高い金額を請求するのはやっぱり自分勝手だと思ってしまうからです。
大切なのは提供価値です。
ユーザーが評価するのも提供価値です。
なので、僕の場合は、必要な努力量や提供価値に応じて変動する時給ルールを持つようにしています。
余談だけど、webエンジニアは実績・経験が増えると時給が青天井に・・・
最後に、夢や希望を感じてもらうための話を紹介したいと思います。
実はwebエンジニアの場合は、先ほどの時給ルールを無視して高い時給になっちゃうケースがよくあります。
たとえば先ほど書いた「決済×会員システム」を構築する場合。
僕が時給ルールとしている「時給:5,000円~」というのは、あくまでも1から制作する場合です。
自分が1からそのロジックを組んで完成までにかかる時間が50時間だとすると、「50時間×5,000円=25万円」を見積もり金額として提示します。
でも、実績や実装経験が増えていくと1からロジックを組まなくても良いケースが出てくるんですよね。
あるサイトの決済システムを作る際に、以前作った別のサイトで構築した決済システムを土台に作ることができて、結果として半分の時間で実装できるようなことがよくあります。
実績や実装経験が増えると自分の元にパッケージ化したコードが蓄積されていくので、こんなふうに時給が青天井になっていくんですよね。
ここから先はなかなか夢のある世界なので、ぜひご自身で覗いてみてほしいなと思います。
以上、それでは本日も素敵な1日をお過ごしください(*´`)