AIとココトモ
先日ChatGPTのバージョンが変わったことで、実は【すでに】たくさんの人にとって「AIは悩んだときに寄り添ってくれる友達のような存在」になっていることが露見しました。
人間よりも共感的な振る舞いができることも増え、さらに、いつでも相談したいときにリアルタイムに相談できることから、孤独や悩みをケアするスーパースター登場だと感じています!
心理職界隈からは「カウンセリングは境界線を~」とか「何でも受容すれば良いわけじゃ~」などの反対意見も見受けられますが、そもそもAIに相談する人はカウンセリングを受けようと思って相談しているわけではないので少し軸がズレていて、心理職の世界というよりは「ふつうの身の周りの相談の世界」に溶け込んできているように思います。
そして、以下2点を踏まえるとAIによって今後たくさんの人が救われるようになると感じます。
①いつでも気軽に相談できる場所があれば、深刻化する手前でケアされるケースが増えること
②現状日本では無料の相談窓口がひっ迫して対応が追い付いていないこと
②については、行政等の運営する相談窓口において、相談員は基本的に個性を出さず、自己開示をせず、鏡のように受容・共感をおこない、アセスメントの知見をもって判断・対応をする、というケースが多いのでそのような相談窓口は概ねAIで代替可能になる気がします。
(よく言われる「AIではなく人でなければ」の人であるべき要素が少なそう)
みんな「相談者さんのため」を第一に活動しているのでAIで代替可能になることは悪いことではなく、むしろ人手が足りずに対応してもらえなかった相談者さんや、受付時間外の夜中に突然苦しくなって話を聞いてほしくなった相談者さんたちのことを考えると、代替可能なことはとても良いことだと思います。
そのうえで「AIではなく人でなければ」はあるのだろうか
AIを開発した人たちですら予想していなかったほど、すでにAIはたくさんの人の孤独や悩みをケアする存在になっていることが露見した今。
そんな今でさえ序盤の序盤で、これから先この流れがどんどん進んでいくことを考えると、ココトモにおいても「AIではなく人でなければ」が残り続けるのかどうかは気になるところです。
ということで、長期予想はちょっと不確実すぎるので「短中期で対ヒトでなければできないこと」を(AIの力を借りてw)考えてみました。
短中期で対ヒトでなければできないこと
1. お互いの過去や気持ちをシェアする体験
2. 相手の力になれたと感じられる体験
3. 多人数での対話ができる体験
4. リアルでの対話ができる体験
特に1と2が重要に感じるので少しだけ補足します。
【1について】
過去の経験(例:私もうつ病になったことがある…つらいよね。)や日常の気持ち・出来事をシェアしあうのは、お互いがお互いの人生を過ごしていないと難しい。そして、孤独は家族や友達など双方向的な繋がりの欠如から生まれていることを考えると、AIでは癒えない孤独がありそう。
【2について】
AIという前提がある以上、どんなに工夫しても「自分がAIを救う側になる」という体験は得づらい。相談にのってもらうよりも誰かの相談にのるほうが救われる、というデータもあり、こういった体験は対ヒトでなければ叶えづらい。
書いてみて感じることとしては、4以外はほとんどの相談窓口において大切にしていないこと(かつ、多くの相談が届く窓口ほどオンラインなので4も無い)だけど、ココトモでは大切にしていること(3, 4はこれから始める)なので、ココトモはAIでは代替不可能なところを結構大切にしていそうです。
一気に端折って結論!
ここまでの内容をまとめると、以下のようなことが言えそうです。
- 世の中の孤独や悩みの結構な割合をAIがケアしてくれるようになりそう
- だけど、短中期ではAIがケアできない孤独やニーズもありそう
- そして、「AIがケアできない孤独やニーズ」と「ココトモがケアしたい孤独やニーズ」は重なっていそう(!!)
つまり、世の中の流れは↓のように進んでいます。
①悩んだ人はまずはAIやAIを駆使した相談窓口に相談するようになる
②①でケアされる人は多くいるが、先の「短中期で対ヒトでなければできないこと」を求める人はケアされずに残る
③本人もAIも無料相談窓口も、どうやってケアすれば良いか困る
はい、ここまでくればもう分かりますね!
④そのケア!すべてココトモお任せください!
ということで、人による悩み相談のパイは小さくなったけれど、ココトモはそのパイの中で輝きが増し、むしろ成長するのでありました。
めでたしめでたし。(雑)
※ココトモでメンバー向けに書いた取り留めのないことの転載ブログでした