2016.08.11

大好きなことを選んで生きる!その大切さを教えてくれる本『ユダヤ人大富豪の教え』

こんにちは、ゾノ( @ozonosho )です☆
今日は自己啓発本『ユダヤ人大富豪の教え』の紹介です。

昔は自己啓発本をよく読んでいましたが、うつ病時代を経てからは、ほとんど読まなくなりました。

たいていの自己啓発本が「”自分はできる”と信じて頑張ればできる」といったメッセージのため、盲目的にそれを信じてポジティブに解釈できる状況じゃないとキツいんですよね。少なくとも、うつ病で自信をなくしてしまっているときには、自己啓発本からのメッセージは”できない自分”をより強く感じさせるきっかけにしかなりませんでした。

だけど、この本は特別です。
この本は、自分の中にある「劣等感」「嫉妬」などのネガティブな感情を無視せず、それらの感情と向き合ったうえで、大好きなことを選んで生きることの大切さを教えてくれる本だからです。

とはいえ、やはり自己啓発ではあるので、基本的には「前を向こうとしている人」が対象です。うつ病の渦中で苦しんでいる人や、今は頑張るなんて考えることもイヤだと感じている人、安心して心を休めたい状況の人には、おすすめできませんのでご注意を。

どんな本なの?

主人公は、起業を夢見る青年。
その青年にたいして、ユダヤ人の大富豪が「大好きなことを選んで生きるコツ」「お金との付き合い方」「仕事の選び方」「感情・思考との向き合い方」「人間関係の考え方」などを教えてくれます。

よくある自己啓発のように「成功すること=幸せ」「成功するために頑張ろう」というメッセージではなく、「自分と向き合い、自分のことを知り、自分の大好きなことを選んで生きよう」というメッセージなのが特徴的です。

例をあげると、

青年

どうして、社長になる人は、会社を大きくしたがるのでしょうか?

大富豪

実にいい質問だね、素晴らしい。それは、彼らの内面の問題から来るんだよ。企業の経営者の落とし穴と言ってもいいかもしれない。
それは、もともと会社を創業するときの立ち位置がずれているのだ。彼らは自分の会社を大きくすることで、自分の満たされない部分を満たそうとする。空虚感を埋めようとするといった方が良いかもしれない。

青年

怖いですね。そういう人たちはどうなるのですか?

大富豪

自分の身の程を知らずに拡大し続けると、やがて破綻するときが来る。自分の得意なことをやってきた連中は大抵この罠にはまってしまう。
自分の好きなことをやってきた人間は、この落とし穴には落ちない。会社を大きくするより、適正規模でやる方が、よほど自分らしく好きなことに打ち込めることをよく知っているからね。規模の拡大より、自分のやりたいことを優先するから、内面的に破綻せずに済むのだ。

青年

破綻を避ける方法はあるのですか?

大富豪

もちろん、自分自身と向き合い、今の現状に足るを知ることだ。それは、家族や友人のサポート無しにはあり得ない。会社の成長よりも、人生の意味を考えるよう にならなければ、足をすくわれてしまうのだよ。心から満足している人は、無理に会社を大きくしようとは考えないものだからね。

この一節だけをみても、「自分の心と向き合うことの大切さ」を伝えようとしていることが分かります。

僕も・・・かつて飲食店を経営していた頃に、まさにこの罠にはまりました。そして、それは、僕の内面にある「認められたい」「愛されたい」という空虚感が引き起こしたことだったと、今なら分かります。

※僕のストーリーは→ブログ「経営者を辞めたワケ」を参照ください

話を戻しますが、この本は「自分のことを知り、自分に合った生き方を選ぼう」というメッセージなのが特徴的です。

成功すること=幸せ、という価値観を押しつける内容ではないため、ただ成功したいという人だけでなく、むしろ、「自分らしい生き方」と「社会的な物差し」のあいだで揺れている人にこそ、ぜひ、この本を読んでもらいたいです。

僕が響いたメッセージを抜粋

花が好きな店の主人は、自分の大好きな花で、お客さんをどのように喜ばせようかと考えている。余分にサービスしようとか、きれいにラッピングしてあげようとか、お客が喜ぶサービスを無限に思いつく。お客にいかにたくさん与えられるかを考える。
一方、利益ばかり考えている花屋は、その逆をやる。一本サービスするなんて、とんでもない。ラッピングするときは有料にして利益を出そう。もっとたくさん客に花を買わせてやろうと、客から奪うことばかり考える。どちらの花屋で花を買いたいかね?

自分が好きなことをやっている人は、他人をうらやんだり、批判したりしない。そんなヒマがあったら、もっと好きなことをやりたいからね。

嫌いなことをやっていると、どんどんパワーが落ちてくる。人間的な魅力も薄れていき、自分がイヤになる。周りにもつらくあたったり、無理な犠牲を要求したりする。君のためにも、周りのためにもよくないことばかりだ。
親が不幸だと子どもが不幸になりやすいのに似ている。子どもにしてやれる最大の贈り物は、自分が好きなことをやって生活する姿を見せることだよ。

本当に成功したいなら、最初の動機が大切だ。
それがずれていると、ぐちゃぐちゃな人生を送ることになる。
パワーが欲しくて成功しようとすると、パワーゲームにはまってしまう。人の尊敬を得ようとすると、人から注目をあびたいという無間地獄に落ちるんだよ。すると、どれだけ、社会的に成功しても、君は決して幸せにはなれない。成功するだけでは幸せになれないからね。
幸せに成功したければ、自分らしい人生を生きることに集中して、お金のことや成功することを忘れるのが大切なんだよ。

成功を上手く忘れることができた人間だけが、幸せに成功できるんだよ。社会的尊敬や力、愛情、友情を成功やお金に求めた人間は、不幸になってしまう。なぜなら成功に行き着いたとき、そこに心の平安や幸せがないのに気づくからだ。

自分が何をやりたいのかを知ることと、いまやっていることを愛することの二つが必要だ。この二つのバランスがないと、ライフワークにたどりつけない。好きなことをやっている人でも、朝から晩まで百パーセント楽しんで、喜びだけでやっているわけではない。好きなことの中にはイヤなこともあるだろう。それも含めてやっていることを心から愛することができるかどうかだ。
それは、恋愛関係に似ている。いくら大好きだったといっても、面倒くさかったり、嫌いな部分はあるのが普通だ。それも含めて愛せるかどうかが、鍵なんだよ。

『好きなこと』探しの旅を続ける人たちには、このことが分かっていない人間が多い。

彼らは、完璧な仕事に出会ったら、その愛が出てくると思っている。しかし、現実は逆なんだよ。
自分と向き合い、才能を開発して、自分のすべてを分かち合おうと努力する人に、心の平安と、富、友情、人生の充実感がもたらされるのだ。心から与えようと思った人間は、与えられるようにできているものだよ。

何かをやるとき、必ず失敗のリスクがあり、無意識でそれを恐れる。普通の人は、学校や家庭で、小さいころから痛い目にあってきている。何かを失敗したり、変なことを言って馬鹿にされたり、笑われたりした経験が誰にでもあるはずだ。失敗や間違いをすると、たいていの親は、子どもを叱りつける。子どもが失敗をして、よくやったねと言う親はあまりいない。だから、大人になる頃には、間違うことへの恐怖感をもつようになる。

でも、実際の人生では、間違ったり、失敗しなければ何も学べない。自転車に乗ることから、テニス、ゴルフ、恋愛でも、仕事でも、失敗なしにうまくやれることんはない。行動するときに、無意識のうちにこの失敗への恐れは出てくる。それを乗り越えて、行動できるかどうかが鍵だ。

君は必ずたくさん失敗する。でも、要はその失敗からどれだけのことを学んで、カムバックするかだ。自分でダウンを認めない限り、人生のゲームに負けはない。これだけは、覚えておくんだ。何回ダウンをしても、必ず立ち上がれ。
そして、自分の勇気ある態度を人生のいちばんの誇りにしなさい。きっとそんな姿を見て、勇気づけられる人がたくさん出てくるだろう。

ユダヤ人大富豪の教えはこちら

もしこの本を読んでくれた人がいたら、ぜひ一緒に語りましょう!
また、この本の続編である、『ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇』も素晴らしかったです。僕のなかで「対人関係のあり方を変えるきっかけ」となった本なので、人間関係に悩んでいる方にはこちらの本もおすすめです^^

以上!