思考を整理するうえで「5W1H」をあらためて重要に感じる今日この頃
おはようございます、ゾノ( @ozonosho )です。
今日のコラムでは、僕が最近意識している思考の整理方法についてご紹介しようと思います。
思考を整理するときは「抽象」→「具体」の順に考える
いきなりですが、あなたが「自分の作りたいお店を自由に思い浮かべてください」と言われた時、どんなことを思い浮かべるでしょうか。どんなお店でも自由に作ってOKです。
たとえば、
「お客さんと距離が近いお店にしたい」
「グルメバーガー推しのお店にしたい」
「音楽が最高のお店にしたい」
「店内はビーチ風にしたい」
「世界を元気にすることをコンセプトにしたい」
などなど、色々出てくると思います。
それと同時に、この状態だとなかなかお店のイメージがまとまらないし、具体的にどんなアクションを起こせば良いのかも整理しづらいと思います。
なぜかというと、具体的なこと(商品や空間)と抽象的なこと(理念やコンセプト)を同じレイヤーで考えてしまっているからです。
これは実際に僕のお店で起こった悲劇ですが…、
・商品はスイーツ
・接客はフレンドリー
・空間はビーチ風
・店内には自分たちの好きな物を置く
という具体的なことを先に考えてしまったせいで、出来上がったお店はお世辞にも一貫性があるとは言えないチグハグしたものになってしまいました。
世間ではよく「事業を企画するときにはまず理念を考えよう」と言われます。
まさにその通りなのですが、ではなぜ理念から考えるべきなのでしょうか。
それは、、、『理念が最も抽象化されたレイヤー』だからです。
なぜ接客をフレンドリーにしたいのか、なぜ商品をスイーツにしたいのか、そして、なぜそもそも自分はお店を作りたいのか。
そうやって「なぜ」を繰り返していくと最後にたどりつくのが理念になります。
つまり、商品やサービスみたいなものは理念を叶えるための手段にしか過ぎなくて、手段は1つではなくたくさんあるので手段から考えちゃうと考えが散らばってしまうんですね。
だから「事業を企画するときにはまず理念を考えよう」となります。
そしてそれは『抽象→具体の順に考えることが大事』ということでもあります。
抽象と具体を掘り下げるための強力な質問、それが「5W1H」
では、どうすれば抽象や具体を考えることができるのでしょうか。
ここからは1人1人の抱えているもっと身近な問題に焦点を当ててみましょう。
・たとえば転職先を決めかねているとき
・たとえば人間関係に悩んでいるとき
・たとえばアイデアが乱立してしまったとき
このような場面で、思考を整理するためにはどうすれば良いのか。
その答えの1つが「5W1H」です。
1W(なぜ)で抽象化する
先ほどの僕のお店の話では、「なぜ」を繰り返していくと最後にたどりつくのが理念になるという話をしました。
この「なぜ」という質問は、思考をより抽象的な方向に運んでくれる質問です。
そのため自分の思考を整理したいときには、まずはじめに「なぜ」を問いかけると考えの軸が定まりやすいです。
なぜ自分は転職したいと思ったのか、なぜ自分は今の人間関係に悩んでいるのか、なぜ自分はこの企画を始めたいと思ったのか、そういったことを考えるときっと「大切にしたいこと」や「本質的なこと」が出てきますよね。
4W1H(いつ/どこで/誰が/何を/どのように)で具体化する
抽象化することは大切ですが、抽象化しただけでは現実は変わらないので今度は行動するために具体化していきます。
そこで使える質問が「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのように」です。
いつ転職するのか、いつ今の会社に伝えるのか、どのような職業に転職するのか、どのような会社に転職するのか、どういった転職サービスを利用するのか。
これらの質問を自分に投げかけると、先ほどの「なぜ」とは逆に「具体的な行動」が出てくると思います。
つまり、『抽象化は目的を示し、具体化は手段を示す』とも言えます。
だからこそ抽象化と具体化はどちらも必要なんですね。
そんなわけで、ごっちゃになってしまった思考を整理したいときには5W1Hを自分に投げかけてみると良いかもしれません^^
抽象化と具体化の話は他にも応用できる
今回ご紹介した思考の整理方法は『賢さをつくる』という本の一部を参考にしています。
著書内では抽象化と具体化の役割が色々と説明されており、このコラムでは主に『抽象化は目的を示し、具体化は手段を示す』というところに焦点を当てて紹介しました。
抽象化と具体化の役割の話は全部面白かったので、次回のコラムではもう1つ『リーダーほど抽象的、プレイヤーほど具体的な世界を見る』なんて話を紹介しようかなと思います。
以上、それでは本日も素敵な1日をお過ごしください(*´`)