半導体市場の発展を信じて投資をするならETFがおすすめ!
こんにちは、ゾノ( @ozonosho )です。
メルカリの決算発表に伴う株価大幅上昇で大喜びしたのも束の間、Alteryxの4半期発表に伴う株価大幅下落で失意のドン底に落ちた今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
いやー、、、ここ最近のメルカリの上昇率やAlteryxの下落率は凄かったです。SaaS型のサービスは勢いがある分だけ、失望時の失速も凄いということを学びました。
分散投資の大切さや、個別株ではなくETFを購入することの大切さというのは知識として知っていたのですが、どうしても好きな銘柄や伸びそうな銘柄を見つけると保有したくなってしまうんですよね。
その罰として?昨日Alteryxの株価が大幅下落したので、今後は個別株の保有率を見直すことにしました…。
そんなわけで今日は個人的に注目している『半導体』というセクター単位での投資について書こうと思います。
半導体市場は今後ますます発展する(と思う)
半導体についての説明は省きますが、PCやゲーム機、テレビ、スマホ、自動車などあらゆる電子機器を制御するために必要なのが半導体です。
もはや現在の生活において半導体は欠かせないものであり、今後テクノロジーが生活に浸透するにつれ、さらに必要不可欠なものになります。
近年では、スマート家電や電気自動車など、従来より多くの制御が必要となる機器が台頭してきたことで半導体の需要量も年々増え続けています。
▽世界における半導体出荷数量(チップ個数)の推移
※出典:IC Insights
過去から現在に至るまでも、半導体の出荷数は右肩上がりで増えています。
また、数だけでなく技術も向上し続けています。PCやスマホの普及を筆頭に、半導体は「小型化」「高性能化」が求め続けられているため、技術面での市場も年々発展してきました。
これからIoTやビックデータ処理、AIが当たり前になっていくことを考えると、(半導体に変わるイノベーション的技術が生まれない限り)半導体市場はますます生産量・技術ともに発展していくと考えられます。
半導体は工程ごとにさまざまな企業が関わっている
先日投稿したこちらのブログでは、半導体には「設計」「製造」2つの工程があり、製造においては現在『TSMC』という企業がシェア率「51.5%」を占めてほぼ寡占状態になっていることを伝えました。
AppleやARM(スマホの半導体設計企業)、そしてAMD(PCの半導体設計企業)などの企業はすべてTSMCに半導体製造を依頼しています。
※出典:ITmedia「知られざる世界最重要企業 Appleチップを生産するTSMC」
さらに調べてみると、TSMCの専売特許ともいえる超小型半導体チップを製造するために利用している半導体露光装置(これが無いと7nmより微細な回路パターンを実用的に作るのは難しい)は『ASML』という会社がニコンやキャノンとの競争の末にシェア率8割以上を占めていました。
また、半導体の製造にはいくつもの工程があり、TSMCはそれぞれの工程で必要となる素材や機器を多数の企業から仕入れています。
そんなわけで一言に半導体といっても、設計にはAppleやARM、AMD、インテルなどの企業が関わっており、製造にもTSMCやASML、信越化学工業、レーザーテックなどさまざまな企業が関わっています。
そのため、半導体に関わるすべての企業の動向を抑えたうえで特定の投資先を決めるというのは難しいなと思いました。
仮に予想どおり半導体市場が今後発展していったとしても、(冒頭で触れたAlteryxのように)特定企業単位でみるとマイナスに振れることもあるからです。
結論:半導体市場に投資をするならETFが良い
ここまでの流れを踏まえ、僕の結論としては半導体市場の未来を信じて投資をするならETFが良いと思います。
ETFは、専門家が様々な銘柄を組み入れて分散投資できるようにしてくれた投資商品で、業種別、国別、コモディティ別などさまざまな商品があります。
自分で1社1社投資するとなると元手もそれなりに必要ですが、ETFは1つの商品内で分散投資をしてくれるので少ない予算で分散投資できるという魅力があります。
そして、半導体セクターのETFは下記の2つがあります。
①ヴァンエック ベクトル半導体ETF
(直近10年間の値動きチャート)
今年のリターン | +19.88% |
---|---|
直近3年のリターン | +27.96% |
直近5年のリターン | +29.20% |
組込銘柄上位 |
・TSMC ・エヌビディア ・インテル ・AMD ・クアルコム ・ASML ・ラムリサーチ ・ブロードコム ※2020年8月8日現在 |
②iシェアーズPHLXセミコンダクターETF
(直近10年間の値動きチャート)
今年のリターン | +18.63% |
---|---|
直近3年のリターン | +28.49% |
直近5年のリターン | +30.00% |
組込銘柄上位 |
・クアルコム ・エヌビディア ・ブロードコム ・テキサス・インスツルメンツ ・AMD ・TSMC ・インテル ・ラムリサーチ ※2020年8月8日現在 |
個人的にはヴァンエック ベクトル半導体ETFがおすすめ
詳細ページをご覧いただくと分かるとおり、どちらのETFも日本円にして2万円程度から半導体市場の多様な企業に分散投資できます。
2つを比べると長期では「iシェアーズPHLXセミコンダクターETF」のほうが良いリターンを出していますが、「ヴァンエック ベクトル半導体ETF」のほうが取扱高が大きくいつでも売買しやすいというメリットがあるので、僕は「ヴァンエック ベクトル半導体ETF」を選択しています。
(ASMLの組込比率が高いのも推したいポイント!)
そんなわけで、もし僕と同じように半導体市場の発展を信じて投資をしたい方がいたらETFがおすすめです。
ちなみにETFの中には米ハイテク企業だけを集めたものや米クラウド企業だけを集めた商品もあるので、興味ある方はぜひ調べてみてください。
現在、米中の貿易問題によってハイテク銘柄は見通しが難しい状況ですが、アメリカでの「若者の少額投資人口増加」や「追加の金融緩和」が勝る場合、人気のハイテク企業には引き続き多くの資金が流入するだろうと予測しています。
(かつての仮想通貨ブームが思い返されます)
以上、それでは本日も素敵な1日をお過ごしください(*´`)