僕のお店が赤字だった理由。それは結局のところ「捉え方」がすべてだった。
おはようございます、ゾノ( @ozonosho )です。
さて、今日のコラムでは、僕がカフェを経営していた時に「大赤字を立て直すきっかけ」になった出来事を紹介いたします。
具体的なアクションの話ではなくマインド的な話になります。
雨で誰もいない商店街
僕は24歳のときに、大学時代からの友人と2人で意を決してお店を出しました。東京・高円寺のとある商店街です。
若者に人気の高円寺。
サラリーマンをしながらの開業準備だったので下見に来れるのは土日のみでしたが、商店街にはいつも人が溢れかえっていて、僕らは夢と希望を感じていました。
数ヶ月の準備期間を経て、いざオープン!
しかし・・・。
実際に営業を始めてみると、平日日中の商店街には人通りが少なく、雨が降ると誰もいなくなることを知りました。
ごくたまーに商店街を通る人を見つけるも、雨で急いで家路に帰る人がほとんど。猫のほうが多かったです。
お客さんになりそうな人が一人も通らない無人の商店街を見て、僕らは現実を受け止めきれず、ゾンビの真似をしたり(街から人がいなくなった設定)、ラララ無人くんの歌を歌ったりしました。
当時、僕らの口癖は『商店街に人がいないせいでお店が潰れそう』でした。
通りには人がいないのに人が集まる向かいのお店
お客さんがいないのでやることも無い僕らは、1日中お店の中から「雨よ止んでくれ」という祈りをこめて商店街をボーっと眺めるわけなのですが、、、
ふと、向かいのお店を見ると、たくさんの人が集まっています。一瞬、猫と見間違えたかと思いましたが人です。お客さんです。
通りには人なんていないのに向かいのお店にはお客さんが集まっていました。
しかも、もっと観察してみると、たまーに商店街を通る人のほとんどがそのお店に入っていきます。
「突如こんなところにブラックホールがうまれたのか」と思いましたが、入った人はちゃんと出てくるので自分の意志で出入りしているようです。
僕らの向かいのお店は、通りには人がいないのにお客さんが集まっていました。
当然気になって仕方が無いので、その日の営業が終わった後に向かいのお店の人に話しかけてみました。
僕「今日は雨で通りに人が少なくて大変でしたねぇ。僕らのお店にはほとんどお客さんが来ませんでした。」
向かいのお店の人「本当、雨の日は商店街に人が減りますよね。こんな雨の中でも来たいと思ってもらえるサービスを考えるのはいつも大変です。」
僕のお店がうまくいかないのは誰のせいでもなく僕の捉え方のせいだった
向かいのお店の人は、見ているものは僕と同じでも、捉え方は僕と真逆でした。
僕が『商店街に人がいないせいでお店が潰れそう』と捉えて何も改善アクションを起こさず無為な時間を過ごしている間に、向かいのお店の人は『こんな状況の中でも喜んでもらえるサービスを考えなければ』と捉えてずっと試行錯誤を続けていました。
その結果、雨によって商店街にふらっと足を運ぶ人が一人もいなくなっても、そのお店にはそのお店を目的として出かけてくれる人がたくさん集まっていました。
結局のところ、、、僕のお店がうまくいかないのは誰のせいでもなく僕の捉え方のせいでした。
猛烈に反省した僕はその後4年間かけて雨で街に人がいなくても開店前から行列を作るお店にまで育てることができましたが、それは同時に、僕のお店がうまくいかなかったのは雨のせいだけではなくて諦めた僕にも原因があったことをハッキリさせてしまいました。
現在、コロナの影響でたくさんの事業主が苦しんでいます。僕の周りにもピンチの事業主がたくさんいます。とても大変なときだけど、、、諦めずに頑張ってほしいなと思います。