2020.04.23

商品やサービスを変えずに競争力を高める3つのテクニック

おはようございます、ゾノ( @ozonosho )です。

今日のコラムでは、「キムチしか売っていないお店のキムチって美味しそう!」という妻の一言で思い出した『商品やサービスを変えずに競争力を高める3つのテクニック』をご紹介いたします。

特にノーブランドの商品の魅力を伝えるときにはおすすめの方法なので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

テクニック①
PRする商品を絞り込む

キムチ屋さんのキムチが美味しそうに感じるのは一体なぜでしょうか。

それは、PRする商品を絞り込んでいるからです。

人は「うちのお店はすべて美味しいです」と言われるよりも「うちのお店はキムチだけは誰にも負けません」と言われるほうが、そこに信頼を置くことができます。

なぜかというと、時間をそこにだけ注いでいる”気がする”からです。

たとえば同じ10時間を商品開発に割けるとして、5つの商品に2時間ずつ割いているお店と、1つの商品に10時間割いているお店だと、後者のほうがその商品についてこだわっていそうですよね。

実際には商品開発部に5人いれば5つの商品を扱っていても各商品に10時間ずつ割いているので、あくまでこれは”気がする”という話になります。

つまり、同じ品質でも1つの商品だけPRされているほうが信頼されやすいということです。

このキムチ屋さんの話だけだと「じゃあ専門店にしなきゃいけないんだ」と考えてしまいそうですが、そういうわけではありません。

ここでもう1つ、ユニクロを例に取り上げます。

今でこそユニクロはあらゆる商品の品質を信頼されていますが、はじめからそうだったわけではありません。そこにたどりつくまでには、『1つの商品だけをPRする』というアプローチを常に取っていました。

フリースのCMが一番有名かもしれません。

ユニクロの店舗では多くの商品を扱い、どれも素晴らしい品質であるにもかかわらず、CMでは「いかにフリースが優れているか」だけを宣伝していました。

そして、来店してフリースを購入して満足した人は、「フリースがこの値段でこれだけ良い品質なら、きっと他の商品も良いに違いない」と思うわけです。

つまり、実際にはたくさんの商品やサービスを取り扱っているお店でも、PRする商品を絞り込むだけで信頼を得やすくなるということですね。

テクニック②
対象者を絞り込む

次にご紹介するのが「対象者を絞り込む」という方法です。

たとえばここに、成分はまったく同じだけどラベルが異なるシャンプーがあるとします。

1つのシャンプーには「全年齢対象の万能シャンプー」というラベルが貼ってあり、もう1つのシャンプーには「40代抜け毛に悩む男性専用シャンプー」というラベルが貼ってあります。

この場合どちらがより売れると思いますか?

答えは、(きっと)後者です。
一見すると全年齢対象シャンプーのほうがターゲットが広くて売れそうな気もしますが、実際に売れるのは(きっと)後者なわけです。

なぜかというと、『人は自分事に近づくほど興味を持つ』という習性があるためです。

カクテルパーティー効果なんて言い方もします。

自分が40代男性の場合、「国民の皆さん」と呼ばれるよりも「40代の男性の方々」と呼ばれるほうが耳を傾けるし、究極的には個人の名前で「〇〇さん」と呼ばれたら確実に振り返りますよね。

このように、商品やサービスはそのままでも、ただ対象者を絞り込んでPRするだけで競争力を高めることができます。

テクニック③
店主の想い・ストーリーを伝える

最後3つ目は、個人規模のお店やサービスの場合に特におすすめの方法です。

結局のところ商品やサービスの競争力を高めるには「差別化」をする必要があり、①も②も差別化するための方法の1つです。

そして、個人ではどうしても資本力や突出した強みが無いケースも多いため、何とか”工夫”によって差別化ポイントを生み出さなければいけません。

そんな中、必ず誰でも作れる差別化ポイントがあります。

それこそが『あなたの想い・ストーリー』です。

あなたの想いやストーリーはあなただけのもので、この世に1つとして同じものは存在しません。

そのため、商品やサービスはそのままでも、あなたの想いやストーリーを伝えることで「共感」という差別化ポイントを作ることができます。

おわりに

以上、今回は商品やサービスを変えずに競争力を高める3つのテクニックを紹介させていただきました。

事業を運営している人であればどれもすぐに試せる内容なので、ぜひ活用してみてください。

それでは本日も素敵な1日をお過ごしください(*´`)