フリーランスの「価格交渉」においてクライアントのストレスを減らすために僕がおこなっていること
おはようございます、ゾノ( @ozonosho )です。
さて、今日のコラムは『フリーランスの価格交渉』がテーマ!
一度でも経験すれば分かりますが、フリーランスとクライアントの間の価格交渉(=見積もり提示から金額決定までのコミュニケーション)ってなかなか時間やストレスの発生する作業です。そのため、もし価格交渉をスムーズにできればお互いにメリットしかありません。
そんなわけで、本日はフリーランスwebエンジニアとして僕が実際におこなっているクライアントとの価格交渉をスムーズにするための方法をご紹介いたします。
主に「継続して依頼いただいているクライアント」にたいして使える方法となります。ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの場合、細かい案件をたくさん頼まれるようになるとお互い大変
まずは、僕の日常を例にして価格交渉がストレスになる理由を見ていきましょう。
フリーランスwebエンジニアである僕の元には、継続して関わっているクライアントから日常的に下記のような相談が届きます。
「サイトに一か所誤字があったので修正してほしいです」
「サーバーの容量が何ギガだったか調べてもらえますか?」
「メールアドレスの転送設定をお願いしたいです」
こんな感じの相談です。
webに関する日々のささいな質問や作業依頼で、1つ1つは10分もかからないような内容です。
僕が社員であれば固定給なのでパパっと対応して終わる話です。
ところが僕はフリーランスなので、こういったお願いにたいして1つ1つ費用の承諾を得てから作業する必要があるんですよね。
・・・これはお互いにとってあまりにも時間のロスが大きいです。
毎回どれぐらいの費用になるのか心配させるのは良くない
もう1つ、価格交渉がストレスになる理由を見てみましょう。
特にwebエンジニアへの依頼については、クライアントからすると「毎回、費用感が掴みづらい」という問題があります。
なぜかというと、webエンジニアへの依頼って基本的に過去の依頼と同じものが無いからです。
機能追加であれば当然これまでとは異なる新しい機能を作ることになるし、新規サイト制作であれば制作したいサイトによってページ数も機能も異なるので費用はピンからキリまでさまざまです。
そのうえプログラミングの世界は一見簡単そうに見える機能が実はメチャメチャ工数かかったり、難しそうに見える機能でもコピペ1発で実装できたりすることもあるので、クライアントからするとの費用感が全然掴めません。
ライターさんの場合であれば、一回「〇文字△円」みたいな形で請け負ったら次回依頼する際の費用感も掴みやすいのですが、webエンジニアの場合はなかなかそうはいかないんですよね。
僕個人だけで見ても下限は1,000円から上限は500万円まで、案件ごとに見積もり提示額が変わります。
そういった事情があるので、クライアントからすると毎回費用がどれぐらいになるのか分からず不安や心配が生まれてしまいます。
・・・これは良くない!
価格交渉をスムーズにするために僕がおこなっていること
これまでに紹介したような場面に何度か出くわしたので、現在僕は価格交渉をスムーズにするために下記3つの対応をおこなっています。
- ◆価格交渉をスムーズにする3つの対応
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- 30分以内に完了する作業は一律〇〇円とする
- 作業内容ごとに価格範囲が分かる費用一覧表を用意する
- 上記2事項の価格範囲におさまる場合、費用は「報告のみ」とすることを予めクライアントに了承いただく
この3つです。
②の費用一覧表については、僕の場合だと、
・LP制作の価格範囲
・店舗紹介サイト(〇ページ)の価格範囲
・マッチングサイト(〇ページ)の価格範囲
みたいに制作サイトのベースごとに価格をまとめたうえで、別途費用が発生する可能性のある機能は機能単位で費用を一覧にしています。
案件を受けるごとに新しい項目があれば足していっているので、クライアントが増えれば増えるほど費用一覧表の網羅性も高まり、それに応じてクライアントの疑問や不安も減っていくのが良いところです。
ちなみに、一番重要なのは③です。
下記のルールをクライアントとの間で設けておけば、基本的に価格交渉の作業が一切不要になります。
・①②の価格範囲におさまる場合の費用は報告のみ
・①②の価格範囲におさまらない場合の費用は事前に相談する
費用一覧表が充実すればするほど事前相談が必要になるケースはなくなっていくので、本当に価格交渉が不要になります。
クライアントからしても予算感の全体像がつかめるし、価格交渉のための時間やストレスがなくなるので、お互いにとって良いことだらけです。
ある程度の信頼関係が築けたあとは価格交渉ってお互いに不毛に感じるポイントなので、、、このような提案をしてみると良いかもしれません。
実際に僕は1年以上付き合いのあるクライアント様はすべてこの対応を取らせていただいており、今のところ感謝の声しかいただいていません。
そんなわけで、クライアントとの価格交渉で悩んでいる方がいたらぜひ参考にしてみてください。
以上、それでは本日も素敵な1日をお過ごしください(*´`)