フリーランスで見積もりを求められたら、多少手間がかかっても工数を正確に出したほうがいいよって話
おはようございます、ゾノ( @ozonosho )です。
今日のコラムでは、フリーランスの『見積もり提示』について僕が失敗から学んできたことを紹介したいと思います。
僕がwebエンジニアなので、webエンジニアの方に特に当てはまる内容になります!
見積もりを出すのって実は結構大変
webエンジニアへの見積もり依頼というのは本当にざっくりした内容で届きます。
・会員機能を作りたいのですがいくらで作れますか?(他の情報一切無し!)
・このサイトに関連記事を表示させたいです。見積もりをお願いします!
・マッチングサイトっていくらぐらいで作れますか?
こんな感じの相談が実際によくあります。
基本的にはテキストのみで依頼が届き、「完成形のイメージ」や「細かい機能要件」が用意されていることはほとんど無いんですよね。
そんなわけで、当然この時点では作業工数が掴めません。
この状態から正確な作業工数を掴むためには、
・念入りにヒアリングさせていただいたり
・ラフ案を提示してイメージのズレが無いか確認したり
・サイトの内部を見せてもらって構造を理解したり
こんなことをする必要があります。
そして、こんなことをして見積金額を提示したあとに受注できなかった日には、ここに割いた時間はすべて無給活動になってしまいますw
しかし、それでも僕は『絶対に作業工数は正確に出したほうが良い』と感じます。
その理由は2つあります。
- ◆作業工数を正確に出したほうが良い理由
-
- 見積金額が低くなり受注率が大きく上がる
- 完成イメージを共有できる
この2つです。
どちらも大切なことなのでそれぞれ説明します。
①見積金額が低くなり受注率が大きく上がる
先ほど、作業工数を算出するためには結構な量の無給活動が必要になると書きました。
これはイコール「一般的なweb制作会社に見積もり依頼をすると割高になる理由」ともいえます。
従業員を抱えるような会社であれば無給活動をするわけにはいかないので、正式な受注前に作業工数を算出するための手間をかけられません。
その結果、作業工数は曖昧なままなので幅の上限値で見積金額を提示します。
そんなわけで、多少手間はかかりますが作業工数を正確に算出するほど見積金額は低くなります。見積金額が下がるので、受注率は当然ながら上がります。
特に個人からの依頼は内容が曖昧なので、、、曖昧なほど業者からの見積金額って高くなっちゃうんですよね。
②完成イメージを共有できる
これも「依頼内容が曖昧」というところに起因しているのですが、ヒアリングや調査を重ねていくことはお互いの思考を整理・共有していく作業になります。
「この機能はこういうケースではどうしますか?」
「この流れにするとこういう可能性があるけれど大丈夫ですか?」
「目的が〇〇ならこういった方法も可能ですがどちらが理想に近いでしょうか?」
こんなやり取りをしていくうちに、依頼主側も要望がハッキリしていき、結果としてお互いに同じ完成イメージを共有できます。
実装した後に、「(詳細は書いてないけど)この部分は当然こういう仕様になると思っていた」なんて認識のズレが起きてしまうことって意外と多いんですよね。
なので、多少手間はかかりますが、受注前でもヒアリングや調査を重ねて完成イメージをしっかり共有することはとても大切だと感じます。
おわりに
ちなみに・・・!
今回ご紹介した内容はすべて僕が過去に一度失敗した事柄ですw
見積もりをざっくり提示してしまった結果、、、クライアントの満足度を下げてしまったり、二度手間になってトータルコストが上がってしまったりという失敗を経験したため、今ではここの部分は徹底して気を付けています。
現在「見積もり提示」で悩んでいる方に少しでも参考になれば幸いです。
以上、それでは本日も素敵な1日をお過ごしください(*´`)